平成27年度 海老名総合病院 病院指標

■はじめに

DPC(診断群分類別包括制度)とは、患者さんの病気や診療内容を基に厚生労働省で定めた1日あたりの定額点数から入院医療費を計算する、急性期入院医療を対象に平成15年4月より導入された制度です。

※保険医療にて入院された患者さんが対象となりますので、自動車賠償責任保険・労災保険・自費等はDPC対象外となります。また、歯科医療につきましてもDPC対象外となります。

■「病院指標」とは

全国統一病院指標を基に指標を作成し、市民の皆さんへ当院の特徴や診療内容を知って頂くため、情報公開を進めております。

今回の公表している指標は、平成27年4月1日~平成28年3月31日の間に退院された患者さんのデータを基に作成しています。

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
1. 年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 855 222 434 811 839 1097 2214 3482 2062 386
地域医療支援病院である当院は、幅広い年齢層の患者さんに医療を提供しておりますが、その中でも、70歳代の患者さんが最も多く、全体の28.1%、次いで60歳代(17.9%)、80歳代(16.6%)となっており、60歳代以上の患者さんで全体の6割以上を占めております。
2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 処置2なし 128 13.45 14.34 3.64% 73.65
040040xx9904xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2_4あり 80 11.29 13.38 0.00% 71.68
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 74 23.54 21.69 18.33% 82.95
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎(15歳未満) 処置2なし 211 7.23 5.72 0.94% 2.69
040100xxxxx00x 喘息 処置2なし 定義副傷病なし 163 7.68 6.31 0.52% 4.69
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 処置2なし 54 3.80 5.50 2.80% 5.09
当科では、肺炎や気管支喘息といった小児呼吸器疾患の症例が多くなっています。検査結果や経過に合わせた抗生剤治療で、しっかり元気になってから退院します。次いで、感染性の急性胃腸炎などの消化器疾患の症例になります。また産科とも連携し、院内出生の病児入院の管理(保育器・点滴・光線療法など)も行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx0200xx 胆嚢水腫,胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 処置1なし 処置2なし 78 6.38 7.84 1.28% 57.71
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除,亜全切除又は悪性腫瘍手術等 処置1なし 処置2なし 68 15.99 17.41 2.86% 71.21
060150xx03xx0x 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 定義副傷病なし 62 5.11 5.56 0.00% 33.23
当科で最も多い症例は、胆石胆嚢炎になります。次いで、大腸がんの切除術施行症例となり、腹腔鏡下手術は約6割で、年々実績を増やしています。
虫垂炎に対する虫垂切除術では、約8割が腹腔鏡下で手術をしています。虫垂切除術全体では入院翌日までに約9割の緊急手術にも対応しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx01xx0x 股関節骨頭壊死,股関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術等 定義副傷病なし 282 24.04 24.95 9.57% 66.04
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術等 150 23.39 27.21 1.33% 75.40
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩,股等 87 33.98 28.70 55.06% 80.90
平成27年度は人工関節・リウマチセンター(平成28年4月から座間総合病院へ移転)にて、変形性股関節症、変形性膝関節症に対して、人工関節置換術を施行する症例が多くなっています。次に、人工骨頭挿入術を施行する大腿骨の骨折症例で、平均年齢の高い患者さんを多くみています。当科では早期術後回復に努め、リハビリテーション科とも連携をとり、患者さんの生活の質の向上を目指しております。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 処置1なし 定義副傷病なし 20 5.80 6.14 0.00% 60.25
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 処置2なし - - 3.54 - -
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり - - 7.94 - -
当科での入院治療では、体表面のあらゆる部位の軟部腫瘍摘出術が最も多い症例となります。ほか、対象疾患は熱傷、皮膚欠損などの外傷、顔面骨の骨折をはじめ、瘢痕や難治性潰瘍、蜂窩織炎、手足の先天性奇形、陥入爪などとなります。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2_3あり 定義副傷病なし 226 16.06 18.08 30.13% 70.34
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 74 20.12 19.32 60.53% 65.14
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 65 11.82 15.80 21.43% 74.86
脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)全般に関して脳神経外科が担当するため、その中でも最も頻度が高い脳梗塞が最多となっております。
当院では脳卒中の急性期医療に力を入れており、24時間365日体制で救急患者さんの受け入れを行っております。また機能回復のためのリハビリテーションも充実し、機能障害の状態に応じて早期から理学療法・作業療法・言語療法を実施しています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 処置等1_なし,1,3あり 処置2なし 定義副傷病なし 42 5.36 11.76 1.20% 79.40
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 処置1なし 処置2_1あり 定義副傷病なし 23 26.00 25.69 0.00% 67.87
050161xx9901xx 解離性大動脈瘤 手術なし 処置1なし 処置2_1あり 21 17.71 23.13 0.00% 68.05
当科では不整脈に対するペースメーカー・除細動器植込術、交換術をはじめ、開心術を伴う弁膜症や、急性大動脈解離が多くなっております。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 処置2_5あり 定義副傷病なし 138 2.51 5.17 0.00% 61.14
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 138 10.18 9.63 0.00% 33.51
120010xx99x40x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 処置2_4あり 定義副傷病なし 133 2.21 5.11 0.00% 54.67
婦人科悪性腫瘍も積極的に治療しております。そのため手術後の化学療法施行症例(DPC名称は「処置2_5あり・処置2_4あり」該当)が婦人科入院では最も件数が多いです。短期入院を繰り返し行うことで患者さんの生活の質を保ちつつ、化学療法を行っています。産科では、自然分娩が80%を占めておりますが、DPC算定患者では帝王切開手術を伴うお産の症例(約20%)が最も多く、緊急帝王切開にも対応できる体制をとっております。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx99xxxx 白内障,水晶体の疾患 手術なし - - 2.72 - -
020280xx97xxxx 角膜の障害 手術あり - - 11.68 - -
180040xx97x0xx 手術・処置等の合併症 その他の手術あり 処置2なし - - 16.51 - -
全症例で短期滞在手術等基本料3を算定しているため、DPC(診断群分類別包括支払い制度)症例はありません。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 処置1なし 処置2なし 66 9.41 7.59 0.00% 71.50
110420xx97xx0x 水腎症(その他) その他の手術あり 定義副傷病なし 43 3.28 5.49 0.00% 74.95
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 処置2なし 27 15.44 14.03 0.00% 69.26
当科では、経尿道的膀胱悪性腫瘍手術を施行する膀胱癌がもっとも多い症例となっております。次いで様々な疾患が原因となりうる水腎症に対して経尿道的尿管ステント留置術を施行する症例、前立腺癌が続きます。前立腺悪性腫瘍手術では約7割が腹腔鏡下で行っております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症,慢性虚血性心疾患 手術なし 処置等1_1あり 処置2なし 定義副傷病なし 304 2.46 3.07 0.95% 69.34
050050xx0200xx 狭心症,慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 処置等1_なし,1,2あり 処置2なし 265 4.23 4.87 0.38% 68.66
050130xx99000x 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 102 14.62 18.30 4.94% 76.43
当科の最も多い症例は狭心症などに対する心臓カテーテル治療のための入院、および治療前、治療後の心臓カテーテル検査のための入院で、合わせて全症例数の4割以上を占めます。なお、心臓カテーテルによる治療は狭心症だけでなく、心筋梗塞などの症例でも施行されます。また、症例数が3番目に多いのは心不全の治療となります。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術,吻合術 その他の動脈等 処置2なし 定義副傷病なし 26 2.73 9.71 0.00% 66.65
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2_1あり 定義副傷病なし 20 10.40 15.39 0.00% 67.05
180040xx02x0xx 手術・処置等の合併症 内シャント血栓除去術等 処置2なし 19 2.16 3.40 0.00% 74.11
当科では、人工透析を必要とする腎疾患に対する、シャント設置術施行の症例が最も多く、次に人工透析施行(処置2_1あり)の症例となります。また、透析を長年続けていると生じるシャントトラブルに対し、血栓除去術を施行する症例が3番目に多い症例となります。あらゆる段階の腎疾患に対応し、患者さんのQOL(生活の質)を保てるよう診療にあたっています。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 処置2_4あり 定義副傷病なし 46 20.11 17.69 0.00% 69.87
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 43 24.12 21.69 18.33% 86.00
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 処置2_2あり 36 42.56 43.59 0.00% 54.53
当科では、悪性リンパ腫に対するリツキサン施行(処置2_4あり)の症例が最も多くなっております。急性白血病では、経過をみて輸血(手術あり)をしながら、化学療法を施行(処置2_2あり)していく症例が最も多くなります。また、高齢化社会を反映して、誤嚥性肺炎などの一般内科も数多く診療しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx03xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的消化管止血術等 定義副傷病なし 98 3.15 2.76 0.00% 66.49
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石,胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 処置2なし 定義副傷病なし 60 13.97 10.93 0.00% 74.02
060130xx99000x 食道,胃,十二指腸,他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 48 8.15 7.38 1.33% 64.79
当科の最も多い症例は大腸腺腫や大腸ポリープに対する内視鏡的治療(ポリペクトミー)(DPC名称は内視鏡的消化管止血術等)となります。次に胆管炎等に対する内視鏡的治療が多く、内視鏡的胆道結石除去術や、内視鏡的乳頭切開術、内視鏡的ステント留置術等を施行しています。3番目に、上部・下部消化管出血の症例が多くなっており、ほぼ全例で緊急入院の患者さんとなっております。
糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) 213 12.53 15.35 1.40% 62.83
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 40 24.60 21.69 18.33% 82.45
040080x099x0xx 肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 処置2なし 35 14.31 14.34 3.64% 81.09
血糖コントロールや糖尿病教育を目的とした2型糖尿病の症例が最も多いですが、1型糖尿病や糖尿病合併妊娠などの症例もあり、インスリンポンプ療法などの先進的治療にも取り組んでいます。糖尿病ケトアシドーシスや高血糖高浸透圧症候群、低血糖などの糖尿病緊急症や糖尿病性足壊疽、進行腎症などの重症糖尿病合併症の診療も行っています。糖尿病の他に、下垂体、甲状腺、副腎疾患などの内分泌疾患も専門診療科として診療しています。また、内科系診療部の一員として、肺炎や尿路感染症などの一般的な内科疾患の診療も数多く担当しています。
総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 処置2なし 76 12.14 14.34 3.64% 72.71
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 68 24.94 21.69 18.33% 83.76
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 手術なし 67 13.37 12.60 5.73% 73.42
当科では、肺炎、尿路感染症をはじめとする感染症症例での入院が多くなっておりますが、入院時に病名が特定できない患者さんも数多く診療しています。
また、救急科をはじめ、各専門医とも連携して患者さんに必要な医療を提供します。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 処置2なし 定義副傷病なし - - 10.02 - -
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし - - 7.52 - -
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 処置2なし 定義副傷病なし - - 3.58 - -
3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 52 18 22 44 14 33 1 7
大腸癌 36 45 63 41 13 40 1 7
乳癌 18 18 6 1 4 7 1 7
肺癌 47 16 36 98 4 67 1 7
肝癌 4 3 6 1 4 13 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
延べ患者数としては、肺癌が最も多く、次いで大腸癌、胃癌となっております。
当院では、内視鏡的治療、腹腔鏡的治療、手術、抗がん剤治療等、患者さんに合わせた治療法を選択し総合的に管理をしております。
4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 31 9.19 56.77
重症度 1 83 11.90 71.89
重症度 2 89 13.93 80.93
重症度 3 48 17.10 83.73
重症度 4 16 14.88 83.44
重症度 5 1 4.00 84.00
不明 6 14.00 82.00
症例数では重症度2の割合が最も多い。重症度が高いほど在院日数が長くなると考えられますが、当院においては件数が少ないこともあり、そのような明らかな関係は見られませんでした。ただし、年齢と重症度の関係に着目すると、年齢が高くなるほど重症度が高くなる傾向が見られます。
5. 脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - 29 3.79 65.03 0.00%
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 - 401 17.99 72.59 33.17
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - 25 12.24 70.04 4.00
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
当院では、脳梗塞の患者さんが最も多く、発症早期からの急性期医療に力を入れております。
6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 30 7.07 3.33 0.00% 31.07
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 14 1.93 5.07 0.00% 71.00
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 10 4.40 6.10 0.00% 73.30
当科で最も多い手術は、自然気胸の根治手術として嚢胞の胸腔鏡下切除、次いで原発性肺癌・転移性肺腫瘍・縦隔腫瘍に対する胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術となっております。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 34 0.00 8.26 5.88% 0.00
K7151 腸重積症整復術(非観血的) - - - -
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) - - - -
当科の入院患者さんで手術として扱う中では、当院での出生時になんらかの呼吸循環不全のあった新生児に対する新生児仮死蘇生術が最も多くなっております。
当科と産科の連携により、安全なお産につなげています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 118 1.31 4.31 0.85% 59.24
K6335 鼠径ヘルニア手術 82 0.63 1.59 0.00% 62.07
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 57 0.68 1.60 0.00% 63.60
当科で最も多い手術は、胆石胆嚢炎等に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術になります。ほかにも、傷が小さい・術後回復が早いなどのメリットがある腹腔鏡下手術としてヘルニア手術、大腸がん手術、胃がん手術、虫垂炎手術等に取り組んでいます。また、クリニカルパスを導入し、手術後の経過を均一で安定したものとなるように努めています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(股) 280 2.25 21.30 10.00% 65.75
K0821 人工関節置換術(膝) 163 1.39 21.18 1.23% 75.33
K0461 骨折観血的手術(大腿) 50 5.90 26.96 58.00% 83.06
平成27年度は人工関節・リウマチセンター(平成28年4月から座間総合病院へ移転)にて、股関節、膝関節の人工関節置換術が多く施行されました。次に高齢者で多い大腿骨骨折に対する観血的手術が多くなっております。また、スポーツ外傷による様々な疾患にも対応しており、関節鏡視下手術を積極的に行い、患者さんの早期社会復帰を目指しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 48 0.94 9.73 6.25% 72.88
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 46 1.48 22.26 26.09% 61.28
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 19 1.16 5.47 0.00% 73.37
当科で最も多く行われている手術は脳動脈瘤クリッピング手術です。1箇所の動脈瘤のみの手術症例と2箇所以上の動脈瘤の手術症例を合わせると57症例行っております。
また血管内治療の中では、脳梗塞を予防するためにおこなわれる頚動脈ステント留置術が19例と最も多くなっています。当科では脳卒中急性期治療をおこなうとともに、脳卒中を予防するための治療にも力を入れております。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K597-2 ペースメーカー交換術 34 1.09 1.26 0.00% 79.85
K5551 弁置換術(1弁) 23 6.91 25.09 0.00% 67.13
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺不使用)(2吻合以上) 22 6.23 18.45 4.55% 71.41
当科で、最も多い手術はペースメーカー交換術となります。開心術を伴う心臓の手術や、血管の手術も数多く行っており、患者さんには安全に手術を受けていただき、最大限の社会復帰が果たせますよう最善の医療を提供したいと考えます。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K893 吸引娩出術 104 1.77 5.11 0.00% 32.36
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 73 2.42 7.89 0.00% 34.12
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 70 1.60 7.94 0.00% 32.41
分娩は平成27年度実績で月平均57.8件、基本は自然分娩+無痛分娩(予約制)です。 ハイリスク妊婦の増加に伴い、帝王切開率は21%前後あります。
吸引・鉗子分娩も行っており、できるだけ経膣分娩を心がけております。ハイリスクの内容は、妊娠糖尿病・妊娠高血圧症候群、また40歳前後の初産妊婦も増加傾向にあります。40歳以上の妊婦さんは約10%いらっしゃいます。当院には妊娠糖尿病や糖尿病合併妊婦の専門医(糖尿病内科医)がおり、産科医と連携し妊娠分娩の管理を行います。また、婦人科の良性疾患(子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣嚢腫・子宮脱など)の手術をはじめ、婦人科悪性腫瘍手術にも出来る限り対応しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 359 1.00 1.00 0.00% 75.12
K2821イ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(縫着レンズ挿入) - - - - -
K259 角膜移植術 - - - - -
当科では、白内障に対する手術である水晶体再建術が入院症例のほとんどを占め、眼内レンズ縫着術や難治症例も数多く手がけています。
クリティカルパスを用いて患者さんと治療経過を共有し、安全で質の高い手術を提供しています。日帰り手術も行っており、入院と合わせると、2015年には1400件以上の水晶体再建術を行いました。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 84 1.90 5.79 0.00% 73.25
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 64 2.25 6.22 0.00% 71.64
K841 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 27 1.15 7.00 0.00% 72.07
手術では経尿道的尿管ステント留置術、経尿道的膀胱悪性腫瘍手術、経尿道的前立腺手術の施行が多くなっています。がんに関する手術から良性疾患の治療まで幅広く行っており、患者さんに負担の少ない低侵襲な治療を目指しています。また、尿失禁や骨盤臓器脱の手術(TOT・TVT、TVM・腹腔鏡下仙骨膣固定術:LSC)も行っております。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 246 1.96 2.87 0.81% 68.78
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 95 0.00 13.13 3.16% 67.62
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 68 1.34 4.35 5.88% 73.40
当科で最も多い手術は、狭心症や急性心筋梗塞に対する、経皮的冠動脈ステント留置術となっております。緊急手術にも対応しており、特に急性心筋梗塞の患者さんでは、ほぼ全症例で入院当日に施行しています。次に下肢閉塞性動脈硬化症に対する血管拡張術になります。カテーテル治療となりますので8割の症例で術後2日以内に退院しています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 62 6.82 10.50 9.68% 66.21
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 28 2.89 2.57 0.00% 75.00
K6146 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
当科では、人工透析を必要とする患者さんの内シャント設置術が1番多くなっております。次に多い手術がシャントを設置した患者さんで長年人工透析をしていると生じるシャントトラブルに対する、経皮的シャント拡張術・血栓除去術となります。血管移植術等も施行しており、内科的な診療とともに腎疾患に関連した手術も多数行っております。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 200 0.55 1.53 0.00% 66.78
K721-21 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm未満) 88 0.43 1.50 0.00% 66.60
K654 内視鏡的消化管止血術 67 1.21 14.39 7.46% 70.85
当科で最も多い手術は、大腸ポリープや大腸腺腫に対する内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術、内視鏡的大腸ポリープ切除術です。ポリペクトミー目的では、1泊2日入院で行っております。次に、内視鏡的消化管止血術となっており、あらゆる疾患が原因になりうる上部消化管出血に対して迅速に対応しています。
また、内視鏡的なアプローチとして胆道疾患に対しても数多く手術を施行しています。
7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 7 0.06%
異なる 18 0.15%
180010 敗血症 同一 53 0.44%
異なる 30 0.25%
180035 その他の真菌感染症 同一 1 0.01%
異なる 1 0.01%
180040 手術・処置等の合併症 同一 134 1.12%
異なる 4 0.03%
この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなり得ないものの少しでも改善すべきものとして上記4つの傷病名について、入院契機病名の同一性の有無を区別して対象患者と発生率を示したものです。
更新履歴
平成28年9月14日(水)
平成27年度海老名総合病院の病院情報を公開