病院紹介

病院長挨拶

令和6年度の始まりにあたり、ご挨拶申し上げます。

昨年度は5月に新棟(西館)が竣工し、新しい環境のもと当院の活動が再スタートしました。幸い引越しもスムーズに行うことができ、救急も止めずに移行することができました。手前味噌になりますが、当院の職員が全員で素晴らしい働きをしてくれました。そして、その職員が西館竣工以降、私の想像を超えた多くの医療を提供してくれたことは、私にとって望外の喜びでした。救急車の受け入れ台数も、年間1万台を超えました。この数は神奈川県内でも5本の指に入る数となります。救急だけが当院の役割ではありませんが、『救急は医療の原点である』という当院創業者の想いを、これからも継いでいきたいと思います。

さて『医師の働き方改革』が本格的にスタートしました。これまで青天井だった医師の長時間労働が法律により許されなくなりました。医師の長時間労働を前提に成り立っていた事柄が、これまでと同じ形では提供できなくなります。例えば、家族の病状を聞くのに仕事の関係で夜の7時に時間を取って欲しい(私自身も、このような要望をよく受けていました)、と言われても勤務時間外であるため対応ができなくなります。また、コンビニ受診の問題です。厚生労働省も「大切な医療を守るために、診療時間内での受診にご協力ください」というポスターを作り、みなさんへの協力を求めています。小田急電車内の広告でも同様の啓発がされていました。国も色々な手段で情報発信していることを知り、少々驚きました。

しかし働き方改革に対して、私たちも手をこまねいていた訳ではありません。当院では、タスクシフト、タスクシェアと称される医師が抱えている仕事の中で医師以外でもできる仕事を他の人たちに担ってもらう仕組みづくりをスタートさせています。また、ICTを使った働き方の効率化も進めています。私たちは、これらを駆使して医師の長時間労働に頼らなくても医療の質を落とさず、そして必要な医療をしっかりと地域にお届けしていきます。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

2024年4月1日
海老名総合病院
病院長 服部 智任

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