診療科・部門

乳腺外科

診療科紹介

◎2023年度の外来診療は、常勤・非常勤ともに女性医師が担当いたします。
※マンモグラフィ検査は女性技師が行います。

2019年に乳腺外科を新設し、乳腺専門医2名による診療体制をとっています。海老名総合病院では、主に手術や入院を、海老名メディカルプラザでは外来を中心に、診療を行っています。

乳がんは、日本女性のがんの中でも最も発生数が多い病気です。その数は、年々、増加の一途をたどっています。発症年齢は20 ~ 90歳代と幅広く、特に40~60歳代の女性に多く見られます。一方、海老名地区における乳がん検診の受診率は、全国平均に比べて低い傾向があります。

しこりなど自覚症状を感じる場合には、海老名メディカルプラザ外来へご相談ください。乳がん診療は、診断、手術、薬物療法(ホルモン療法、抗がん剤、分子標的治療)、放射線治療、術後フォローアップなど、多くの領域にまたがります。また、治療や観察期間が長期になることが多いです。病状や経過などをあらかじめ理解していただき、納得して治療を受けて頂くよう努めて参ります。当院で施行できない検査や治療については、近隣の病院と連携しています。

主な症状・対象疾患
  • 乳がんをはじめとした乳腺疾患全般
  • 乳房のしこり・乳頭分泌などの症状をお持ちの方
  • 乳がん検診で異常を指摘された方
検査
  • マンモグラフィ検査
  • 乳房超音波検査(エコー検査)
  • 病理検査(穿刺吸引細胞診・針生検・吸引組織生検)
  • MRI検査
  • CT検査
  • BRCA遺伝子検査
  • オンコタイプDX検査
乳がん検診

同法人による健診センター「カラダテラス海老名」において、乳がん検診を行っています。 人間ドックや健康診断にオプション検査として追加できるだけでなく、単独での申し込みも可能です。乳がん検診をご希望の方は、カラダテラス海老名までお申し込みください。

健診センター「カラダテラス海老名」https://jma.gr.jp/karadaterrace/
海老名市めぐみ町3-1 ViNA GARDENS PERCH 7F TEL 046-200-7860

手術
  • 乳房部分切除術(温存手術)
  • 乳房切除術
  • 皮膚温存乳房切除術
  • 乳頭乳輪温存乳房切除術
  • センチネルリンパ節生検
    センチネルリンパ節とは,乳房内からのリンパ流が最初にたどりつくリンパ節と定義されています。センチネルリンパ節生検は、手術中にセンチネルリンパ節を探しだして摘出し、このリンパ節にがんが転移していないかどうかを切除して調べます。当院では蛍光色素法を導入して行っています。
  • 腋窩リンパ節郭清
  • 乳房再建術
    形成外科と連携して、乳房再建術も行っています。
放射線療法

乳がんの治療では、手術の後に放射線治療を必要とする場合があります。放射線治療については、近隣医療機関と連携しています。

薬物療法
  • ホルモン療法
    乳がん治療において、女性ホルモン(エストロゲン)を抑える治療である(抗)ホルモン療法は、 再発・進行や防ぐ目的として重要な治療法とされています。
  • 抗がん剤治療(化学療法)
    乳がんの病期や広がりに応じて抗がん剤は、①術前化学療法、②術後化学療法、③遠隔転移に対する化学療法の3つの場合に用いられます。
  • 分子標的治療
    分子標的薬はがん細胞だけを狙い撃ちにする治療法です。

外来担当医表

医師紹介
上島 知子(うえじま ともこ) 部長代理
大学 大分大学(2004年卒)
資格 日本外科学会 外科専門医
日本乳癌学会 乳腺専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
マンモグラフィ読影認定医
乳房再建用エキスパンダー/インプラント実施医師
敦賀 智子(つるが ともこ) 医長
大学 山形大学(2006年卒)
資格 日本外科学会 外科専門医
日本乳癌学会 乳腺専門医
マンモグラフィ読影認定医
乳房超音波検査認定読影医師
乳房再建用エキスパンダー/インプラント実施医師

関連施設

  • 日本乳癌学会関連施設:北里大学病院
  • 教育関連施設:聖マリアンナ医科大学病院

臨床活動実績

手術件数(2022年)
  • 乳癌手術 113例(乳房切除術73例、乳房部分切除術40例、同時再建4例)
  • 良性疾患手術 10例 
乳癌手術内訳
2020年 2021年 2022年
乳癌手術件数(例) 72 83 113
乳房切除術 46 55 73
乳房部分切除術 26 28 40
センチネルリンパ節生検 61 59 77
腋窩リンパ節郭清 11 17 22
同時再建(組織拡張器) 1 6 2
同時再建(自家組織) 0 1 2

インタビュー

上島医師が、地域医療連携の専門メディア「medigle PRESS」のインタビューを受けました。

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